【書評】
『超一流の雑談力』
著者名:安田正
要約まとめ
今回紹介する書籍は 『超一流の雑談力』著者:安田正 です。
この本では「雑談力」について解説しています。
著者の安田さんは雑談とは本来、人間関係や仕事の質を根本から変える力を持っていると考えています。
仕事の場面でも、プライベートの場面でも役に立つ「雑談力」
スッと相手の懐に入れこめるような「超一流の雑談力」について学んでみましょう♪
本書では「超一流の雑談力」になるためのコツを38項目紹介されています。
その中から特に印象にのこる項目を”営業一筋20年の私が抜粋して紹介させて頂きます。
- 自分はコミュ障だと思っている人
- 人見知りの人
- 人に好かれにくい人
- 会話を不安に感じて苦手意識のある人
- そもそも雑談の仕方がわからない人
この本を読んで「超一流の雑談力」 のスキルを身につけることができると、
- 自分に対する印象や評価がガラッと変わる
- 仕事が驚くほどやりやすくなり、成果も上がる
- 苦手な人がどんどん減っていき、人間関係で悩まされなくなる
- どんな場所にも顔を出すことができるようになる
著者の安田正さんってどんな人?
安田正さんは対人対応コーチング、交渉などのビジネスコミュニケーションの領域で講師、コンサルタントとして活躍しています。
1700社の企業研修を行い、1000人以上の指導実績もあります。
また、六大学でも教師として教壇にあがり学生に教えている方です。
コミュニケーションのプロです。
【第一章】「超一流の雑談」の始め方
三流は、出会った瞬間に悪印象を与える
二流は、記憶や印象に残らない
一流は、最初の1分で「忘れられない人」になる
始めて会った人に印象よく思われるには会話開始の1分で決るそうです。
これって日常でもそう感じることがありますよね。
少し会話をしてみて、「この人印象いいな」「この人はなんかいいな」や「んっ!?この人はちょっと合わないな」と感じることがあります。
【第一章】では相手に良い印象を与える雑談の始め方がわかります。
- 自己開示をうまく使う
- ダラダラ話さない
- 話しの終着点をどこに持っていくか考えて話し出す
- 声のトーンを気にする
- さわやかな「よろしくお願いします!」
【第二章】何を話題にすれば、雑談は盛り上がるのか?
三流は、相手を不快にする
二流は、何も生み出さない雑談をする
一流は、信頼を築く
会話に対して苦手意識を持っている人は「何を話せばいいの?」という不安があります。
【第二章】では、雑談の内容についての考え方について知ることができます。
- 最初のファーストタッチはあたりさわりのないものから
- あたりさわりのない雑談の広げ方
- 人がくいつく「おもしろい話し」とは
- 雑談のネタ探し
【第三章】思わず心を許してしまう聞き方
三流は、人の話をまったく聞かない
二流は、聞いたふりだけうまい
一流は、相手が気持ちよくなる聞き方をする
多くの人は「話し方」を磨けば雑談をマスターできると考えているかもしれません。
「話し方」と同じくらい重要なスキルは「聞き方」です。
本当のコミュニケーションの達人は「聞き方」が上手です。
こんな経験をしたことありませんか?
「この人の話、やたらと長いな」
「興味のない話しを永遠に聞くのは地獄…….」
話が長い人にあいてをすると、ひじょうに疲れます。
一方的に話しをしてはいけません。
「超一流の雑談力」をマスターしている人は、自分の話が2割に対して相手の話が8割の割合になります。
「聞き方」をマスターすると相手から好印象をもってもらえます。
【第四章】出会ってすぐに距離を縮める方法
三流は、人に嫌われて帰り、
二流は、すぐに顔と名前を忘れられ、
一流は、たった一回の雑談で親友になれる
「話し方」「聞き方」をどれだけ磨いてもまったく意味がなくなるポイントがあります。
それは第一印象です。
人は出会ってから2秒で相手の印象を感じとるそうです。
2秒で!?と思うかもしれませんが、第一印象で相手の人が「無愛想」だったり「不潔」だったらどうですか?
話しの内容がどんなに良くても、良い印象をもつことは難しいですよね。
【第四章】では出会ってすぐの対応の仕方について解説しています。
【第五章】さらに距離を縮める二度目の雑談
三流は、会うたびに評価を下げる
二流は、一向に関係が進展せず悩む
一流は、会えば相手が笑顔になる
【第五章】では一度会った人と、もう一度会うとき「二度目の雑談」で気をつけたいポイントについて解説しています。
簡潔にまとめると、前回話した内容を節々に入れて「私は前回にあなたと話した内容に興味がありました」とアピールすることが大切になります。
「二度目の雑談」の内容によって、一度目の雑談に比べてグッと距離を縮めることができます。
【第六章】相手によって話し方や話題を変える
三流は、誰に対してもローテンション
二流は、お決まりのワンパターン
一流は、自在にコミュニケーションの型を操れる
会話相手のタイプはいつも同じとは限りません。
相手に合わせて、こちらも話す内容やアプローチのしかたを変える必要があります。
本書ではタイプを5つにわけています。
- 「ボス」タイプ=上手に褒める
- 「いい人」タイプ=押しが必要になる
- 「分析家」タイプ=数字や根拠、事実などを示す
- 「根が明るい」タイプ=相手を乗せて、こちらも乗る
- 「控えめ」タイプ=焦らず相手の言葉を待つ
雑談で相手のタイプを感じて、そのタイプに合わせて会話をしましょう。
【第七章】雑談から本題への移り方
三流は、ただただ迷惑がられ、
二流は、検討しますと言って帰され、
一流は、提案したことを感謝される
本題に入るまえの雑談で本題に入るタイミングで困ることがあります。
こんな場面を経験したこと、ありませんか?
- 雑談が盛り上がりすぎて本題に入れない
- 雑談でまったく違う話になって本題に入りずらい
- 相手がマシンガントークで話しをしている
1と2の場合は雑談の内容を少しづつ本題に近づける努力をします。
雑談の中で本題とつながる内容が出たら、そのタイミングで本題の話をサッと切り出します。
「そうそう~ですが」や「~と言えば~のことですが」てな感じです。
やっかいなのが3です。
話し好きな人は話しだしたら止まりません。
「気持ちよく話しているから本題に入りづらいなー」と考えているうちに、本題に入れずに終了なんてこともあります。
こうした場合は、力技でグッと話しを戻すしかありません。
特に問題ないので勇気をもってやってみましょう!
本題に入ったら緩急をつけて相手にわかりやすく簡潔に話しましょう。
本書では細かいテクニックの紹介もしてあります。
今日から始める雑談トレーニング
「できていないことがわからない」人間は三流で終わり、
「できない」ことを知り、あきらめる人間は二流でおわるが、
できるまで、とことんやりきれる人間が超一流になれる
雑談力を上げるにはトレーニングが必要です。
本書では日頃からじっせんできる「雑談のトレーニング方法」を8つ紹介しています。
- エレベーターで「何階ですか?」と聞く
- お会計のときに店員さんとひと言話す
- 混んだ居酒屋で店員さんをスマートに呼ぶ
- アウェイの飲み会やパーティーに参加する
- 社内の苦手な人・嫌いな人と軽く雑談する
- インプットしたことを社内で話す、ウケる社内スピーチを考える
- 「謎かけ」を練習する
- 結婚式などのフォーマルな場で、あもしろい乾杯のあいさつをする
『超一流の雑談力』著者:安田正 の まとめ(書評)
「超一流の雑談力」を読んだ感想は、雑談力を劇的にあげる”魔法”は存在しないということです。
雑談はライブみたいなもので、その時その時で変化します。
超一流の雑談力を身につけるには、本書に書かれている雑談に対する「考え方」「話し方テクニック」を頭に入れて、積極的に雑談の場数をふむことです。
スポーツと一緒でトレーニングをすれば上手くなる。
そのトレーニング方法として本書の「超一流の雑談力」が役に立つと感じました。
以上
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